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実施設計時、クライアントとお話をしていてこの方が何を一番重要だと思っているのかを考えます。
より良くするためには・・・という事を考えています。
それは、提案しなければそのまま進んで行く事ですし、何も問題はありません。
この計画案から平面を反転したい。
でも道路正面からの壁と窓の見え方は気に入っているので、この雰囲気は残したままでとの事でした。
模型を作ったときとは大屋根の流れが変わりました。
平面を反転したので、大屋根も逆流れに。
それに横に長くなったので更に屋根も長くなりました。
屋根を大きく組むと、それなりに雨量も増えます。
南国なら特に。(最近はどこでもそうか?)
樋はかけんといかん。
だけど樋は無いほうがいい。
でも駐車場の車にじゃんじゃんかかる。
軒樋を内樋にして軒先にでないようにしました。
屋根と軒樋が一体化しているということです。
鹿児島は火山灰の心配があります。
それを解消するため、板金の外壁を斜めにし内樋にしても断熱・雨仕舞いの外に出るようにました。
もちろんオーバーフローも取ってますし、内樋を大きく作っています。
変更すればそれなりに作業も増えるし、施工側とのすり合わせも増えます。
説明し理解していただくため、絵や資料もそれなりに必要です。
ですが、クライアントが求めていることの優先順位を理解し、より良い道を探る事が大事だと思うのです。
足場が外れる前ですが、スッと通った横のライン。
雨樋が後付でないと、きれいに葺いて頂いた板金も生きてきます。
きれいに仕上げて頂いてる職人さんの方々、有難うございます。
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那波建築設計 一級建築士事務所
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